プロが語る!ダイヤモンドの買取評価方法とは!鑑定書付きダイヤモンド編

ダイヤモンド

こんばんは。

不要な貴金属・宝石を売りたい!

今は金が高騰してるので少しでも高く売りたい!

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宝飾品買取経験10年以上のプロ査定士・アイジーモノストーンです。

本日の記事は【プロが語る!ダイヤモンドの買取評価方法とは!鑑定書付きダイヤモンド編】です。

この記事を読むと鑑定書付きダイヤモンドの買取評価方法・品質がわかります。

買取価格の基本を知りたい方はコチラの記事をお読みください。

そもそも買取価格ってどうやって決まってるの?

目次

ダイヤモンドの4C

ダイヤモンドには、品質評価の基準に【4C(ヨンシー)】というものがあります。

【4C(ヨンシー)】とは

ダイヤモンドの重さ(Carat)

ダイヤモンドの色(Color)

ダイヤモンドの透明度(Clarity)

ダイヤモンドのカット(Cut)

の頭文字をとったものです。

それぞれ説明していきましょう。

ダイヤモンドの重さ(Carat)

キャラットとは重さの単位です。大きさの単位ではありません。

1キャラットは0.2グラムです。

例えばダイヤモンドの1キャラット・エメラルドの1キャラット・ルビーの1キャラットはそれぞれ大きさが違います。

エメラルドはダイヤモンドよりも軽く、ルビーはダイヤモンドよりも重いので、それぞれが理想のカットと仮定すると大きさ順は以下のようになります。

1キャラットのエメラルド>1キャラットのダイヤモンド>1キャラットのルビー

つまり宝石の比重値によって同じキャラットでも見た目の大きさが変わるということを覚えておきましょう。

もう一度言いますがキャラットとは大きさではなく重さの単位です。

ダイヤモンドの色(Color)

カラーとはダイヤモンドの色の評価のことです。

ダイヤモンドのカラー評価は、米国の鑑定機関であるGIAを基準にすると「Dカラー」から「Zカラー」までの18段階に分かれています。

D~F(カラーレス)
G~J(ニアカラーレス)
K~M(フェイント)
N~R(ベリーライト)
S~Z(ライト)

カラー以外の4C(ヨンシー)が同品質の場合、上から順に買取価格が高くなります。

(例)Dカラーの方がGカラーより買取価格が高い

ただし!ダイヤモンドには上記のカラーグレードに当てはまらない【ファンシーカラー】と呼ばれるダイヤモンドの評価があります。

以下の単語の後に色の種類がつけられます。

(例)フェイントイエロー・ファンシービビッドピンク等

下に行くにつれて色が濃くなる Faint(フェイント)
Very Light(ベリーライト)
Light(ライト)
Fancy Light(ファンシーライト)
Fancy(ファンシー)
Fancy Intense(ファンシーインテンス)
Fancy Dark(ファンシーダーク)
Fancy Deep(ファンシーディープ)
Fancy Vivid(ファンシーヴィヴィッド)

ファンシーダークとファンシーディープを除き、色が濃くなるにつれてダイヤモンドの買取価格が高くなります。

ダイヤモンドの透明度(Clarity)

クラリティとは研磨加工されたダイヤモンドの透明度・明瞭度の評価のことです。

わかりやすく言うとインクルージョン(内包物)やブレミッシュ(表面傷)の大きさ・数・範囲・位置を表したもので、これらが少ないダイヤモンドの方が買取価格が高くなります。

ダイヤモンドのクラリティ評価は、米国の鑑定機関であるGIAを基準にすると「FL」から「I3」の記号を使用した11段階に分かれています。

FL(エフエル)

Flawless(フローレス)  

10倍の拡大でインクルージョンもブレミッシュも発見できない。
IF(アイエフ)

Internally Flawless(インタナリーフローレス) 

10倍の拡大でインクリュージョンは無いが、極僅かなブレミッシュがある。
VVS1(ブイブイエスワン)

Very Very Slightly Included(ベリーベリースライトリーインクルーデッド)

10倍の拡大でインクルージョン・ブレミッシュに非常に発見困難な欠点がある。
VVS2(ブイブイエスツー)

Very Very Slightly Included(ベリーベリースライトリーインクルーデッド)

10倍の拡大でVVS1より、多少インクルージョン・ブレミッシュに大きいか数量が多く欠点がある。
VS1(ブイエスワン)

Very Slightly Included(ベリースライトリーインクルーデッド)

10倍の拡大でインクルージョン・ブレミッシュに多少大きな欠点がある。
VS2(ブイエスツー)

Very Slightly Included(ベリースライトリーインクルーデッド)

10倍の拡大でVS1より、多少インクルージョン・ブレミッシュに大きいか数量が多く欠点がある。
大きさが同じでもテーブルの中心だったり反射像が目立つ場合にも当てはまる。
SI1(エスアイワン)

Slightly Included(スライトリーインクルーデッド)

10倍の拡大で発見が難しくないインクルージョン・ブレミッシュがある。
SI2(エスアイツー)

Slightly Included(スライトリーインクルーデッド)

10倍の拡大でSI1より、欠点が多少大きい、数量が多い、目立つ位置に存在する。
テーブルを下にして見た場合に肉眼で欠点が確認できる場合もある。
I1(アイワン)

Included(インクルーデッド)

場合によっては肉眼でも欠点が確認できる場合もある。
I2(アイツー)

Included(インクルーデッド)

テーブル側から肉眼で欠点が確認できる。
I3(アイスリー)

Included(インクルーデッド)

テーブル側から肉眼で欠点が確認できて、輝きに影響を及ぼす。

ダイヤモンドのカット(Cut)

カットとはダイヤモンドの輝きの評価のことです。

他の【4C(ヨンシー)】とは違い、唯一人間の手が施されている評価です。

カットグレードの評価には条件があり以下が評価の対象になります。

・カラーが「Dカラー」から「Zカラー」のダイヤモンド。

・ラウンドブリリアントカットのダイヤモンド。

それ以外のファンシーカラーや、ラウンドブリリアントカット以外のカッティングスタイルのカット評価は、フィニッシュ(クラフトマンシップ)と呼ばれる評価範囲で、ポリッシュとシンメトリーのみの評価となります。

ダイヤモンドのカット評価は「Excellent」から「Poor」までの5段階に分かれています。

Excellent(エクセレント)
Very Good(ベリーグッド)
Good(グッド)
Fair(フェアー)
Poor(プアー)

カットグレードの評価項目の一つである「Polish(ポリッシュ)研磨具合」と「Symmetry(シンメトリー)対称性」の評価がExcellentの場合、3Excellent(トリプルエクセレント)と呼びます。

GIAの評価にはありませんが、「ハート&キューピッド(H&C)」や「ハートアンドアロー(H&A)」という評価もあります。

これはダイヤモンドの対称性が、Very Good以上の場合にハートマークや矢印が見えるというものです。

信頼の置ける鑑定機関で鑑定してもらおう

【4C(ヨンシー)】の基本的なことは分かった!

でも【4C(ヨンシー)】はどうやって判断するの?

【4C(ヨンシー)】は鑑定機関が発行する「鑑定書」や「ソーティングメモ」を使用します。

ただし!どこの鑑定機関でも良いわけではなく、鑑定機関にもランクが存在します。

・GIA

世界で最も広く認められている鑑定機関です。

ここの鑑定書なら間違いありません。

・中央宝石研究所

日本で最も信頼の置ける鑑定機関です。

ここの鑑定書なら間違いありません。

・AGT

日本で最も信頼の置ける鑑定機関です。

ここの鑑定書なら間違いありません。

特にカラーダイヤモンドのグレーディングにおいては、日本トップクラスです。

※上記の鑑定機関の鑑定書でも、作成された年代によってはグレード(評価)が落ちる可能性もあります。

オマケ:信頼できる買取店の見分け方

まずは、信頼の置ける買取店で無料査定してもらいましょう。

余談ですが、査定士の能力や信頼を図る方法として【4C(ヨンシー)】を使用する方法があります。

上記鑑定機関の鑑定書やソーティングのあるダイヤモンドで、査定士に見せずに査定をしてもらい具体的な【4C(ヨンシー)】を聞いてみましょう。

鑑定書のグレード(評価)と査定士が判断したグレード(評価)が近い場合は、信頼できる買取店の可能性が高まります。

ただし!

同グレード(評価)でも買取店によって買取価格は変わってくるので、あくまでも一つの判断材料としましょう。

鑑定書付きダイヤモンドのまとめ

・ダイヤモンドの買取価格は【4C(ヨンシー)】で決まる。

・日本で最も信頼の置ける鑑定機関は「GIA」「中央宝石研究所」「AGT」

・鑑定書の作成年代や鑑定機関によって、グレードが大きく変わることもある。

・鑑定書が無いダイヤモンドの査定は、査定士に具体的な【4C(ヨンシー)】を聞いてみよう。

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