プロが語る!カラーストーンの品質評価基準!

こんばんは。

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宝飾品買取経験10年以上のプロ査定士・アイジーモノストーンです。

本日の記事は【プロが語る!カラーストーンの品質評価基準!】です。

この記事を読むとカラーストーンの品質評価方法・処理の方法がわかります。

買取価格の基本を知りたい方はコチラの記事をお読みください。

そもそも買取価格ってどうやって決まってるの?

目次

カラーストーンの品質評価

カラーストーンの品質評価は、以下の5要素の組み合わせで決定します。

・重さ(Carat)

・色(Color)

・透明度(Clarity)

・テリ・輝き

・処理の有無

カラーストーンによっては、例外として「産地」「シェイプ(宝石のカット)」も評価の対象です。

・産地(どの国で算出されたか)

・シェイプ(どんなカットが施されているか)

一つづつ解説していきましょう。

重さ・大きさ

キャラットとは重さの単位です。大きさの単位ではありません。

1キャラットは0.2グラムです。

例えばダイヤモンドの1キャラット・エメラルドの1キャラット・ルビーの1キャラットはそれぞれ大きさが違います。

エメラルドはダイヤモンドよりも軽く、ルビーはダイヤモンドよりも重いので、それぞれが理想のカットと仮定すると大きさ順は以下のようになります。

1キャラットのエメラルド>1キャラットのダイヤモンド>1キャラットのルビー

つまり宝石の比重値によって同じキャラットでも見た目の大きさが変わるということを覚えておきましょう。

もう一度言いますがキャラットとは大きさではなく重さの単位です。

ただし同じキャラット数でも、外観が小さく見える石は評価が低くなります。

重さ・大きさを除くと一番査定額に影響を与える部分。

濃淡・明度・彩度のバランスで決定します。

濃淡は薄いより濃い石。

明度・彩度は明るすぎず暗すぎず。

ランク説明
S色が非常に濃く、かつ明度・彩度もある、非常に美しい色調。ほとんど欠点がない特級品。
A色がわずかに濃い、もしくは薄い、わずかに暗いが、かなり美しい色調。
B色がやや濃い、もしくは薄い、やや暗いが、美しい色調。
C肉眼で見て、色が濃過ぎる、薄過ぎる、暗すぎる色調。多少美しさに欠ける。
D色が極端に濃かったり薄かったり、明度も非常に暗く彩度を感じない色調。美しさに欠ける。

クラリティ・透明度

天然の石なので、基本的にはインクルージョン(内包物)・ブレミッシュ(傷)が存在します。

インクルージョンやブレミッシュの範囲・内包物・表面傷・ワレやカケで評価が決まります。

ランク説明
S10倍の拡大で見てもインクルージョンがほとんど確認できない。
A10倍の拡大で見た場合、僅かにインクルージョンが確認できる。
B肉眼でも目を凝らすと、僅かにインクルージョンが確認できる。
C肉眼で見て、数ヶ所のインクルージョンや割れ・欠けを確認できる。
D肉眼で見て、インクルージョンや割れ・欠けの存在がはっきりと確認できる。

テリ・輝き

石自体が持つ輝きとカットによって施されたテリ・輝き。

色やクラリティと比べると肉眼でも判断がしやすい要素ですが、主観が加わるのである意味では最も判断が難しい要素でもあります。

テリ・輝きの優れたカラーストーンは、通常光のもとでもギラギラとしております。

ランク説明
S最高級のテリと輝きがあり、非常に美しさを感じる。
ASランクのものと比較すると、わずかにテリ・輝きが劣るが、十分に美しさを感じる。
B宝石として十分なテリ・輝きがあり、美しさを感じる。
Cテリ・輝きが弱く、 多少美しさに欠ける。
D白濁していたりして、ほとんど輝いて見えない。美しさに欠ける。

上記の5要素で総合評価が決定します。

処理の有無

宝石には、無処理・エンハンスメント・トリートメントと呼ばれる3種の処理法があります。

1:無処理

名称通り、カット・研磨以外の人為的処理以外、処理をされていない宝石。

2:エンハンスメント

宝石としての価値を認める加工処理。

宝石によって認められている処理方法が異なる。

種類加工方法宝石
軽度のオイルや樹脂含浸無色のオイル等を染み込ませて、キズを見えにくくして、色・透明度・輝きを引き出す。エメラルド
加熱加熱して色を改良する。ルビー・サファイア
タンザナイト
アクアマリン等

3:トリートメント

宝石としての価値を認めない加工処理。

色の改変や透明度を改善する。

宝石によって認められている処理方法が異なる。

種類加工方法宝石
着色含浸色付きオイルを含浸させて、色を改変して透明度を改善する。エメラルド
鉛ガラス充填鉛ガラスを溶かして充填させて、透明度を改善する。ルビー
拡散加熱<微量元素を加えて加熱して色を改変する。サファイア
放射線照射放射線照射で色を改変する。ブルートパーズ
染色化学染料を使用して色を改変する。
コーティング石の表面に色を蒸着する。ダイヤモンド
レーザードリルホール(LDH)レーザーで穴を開けて、内部の黒いインクルージョンを取り除く。ダイヤモンド
高温高圧(HPHT)高温高圧で色を改変する。
貼り合わせ樹脂やガラスを張って色や模様を改変する。オパール

基本的には上記の5要素で総合評価が決定します。

次はカラーストーンによって評価が大きく変動する「産地」と「シェイプ」の解説です。

産地

カラーストーンによっては価格に影響を与える要素として産地も重要です。

・エメラルド

コロンビア産>ザンビア産

・ルビー

ミャンマー産>タイ産

・サファイア

カシミール産>ミャンマー産>スリランカ産>マダガスカル産

以上は一例であり、その他の宝石も産地による評価の違いがあります。

シェイプ(カット)

カラーストーンによっては評価の高いカット方法があります。

・エメラルド

エメラルドカット。その名の通りエメラルドの名を冠したカット方法です。

・ルビー&サファイア

オーバルカット。ルビーやサファイアのカットと聞いて一番イメージが上がると思われるカットです。

余談ですがダイヤモンドで一番評価が低いカットでもあります。

同じ宝石でもルビー&サファイアとダイヤモンドで評価が真逆なのが面白いですね。

カラーストーンの品質評価のまとめ

・カラーストーンは色が一番大事。

・ダイヤモンドと違って、色・テリ・輝きは主観が大きい。

・査定士によって査定額が大きく変わる可能性が高いので、要相見積もり。

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