こんばんは。
「不要な貴金属・宝石を売りたい!」
「今は金が高騰してるので少しでも高く売りたい!」
「だけどどこに売っていいかわからない・・・」
そんなあなたの不安を取り除いて疑問を解決する【宝石買取大学】
宝飾品買取経験16年以上のプロ査定士・アイジーモノストーンです。
本日の記事は【そもそも買取価格ってどうやって決まってるの?】です。
この記事を読むと買取価格の具体的な算出方法が学べます。
買取価格の算出方法
1:宝石を除いた地金の価格 ✕ 重量(グラム)
2:宝石の価格:宝石の種類・鑑定書・鑑別書の有無でかなりの幅があります
3:ブランド:人気のブランド・ヴァンクリーフやハリーウィンストン等・ブランドの中の人気デザイン(アルハンブラ・ジュストアンクル等)かどうか
4:デザイン:人気のモチーフ(ハート・動物等)かどうか
以上の要素を足した結果が買取価格となります。
例)18金のハートモチーフネックレス 5グラム 1.00ctのダイヤモンド付き。
18金の価格が1グラム10,000円とします。
1.00ctの重さは0.2グラム。
10,000円 ✕ 宝石の重量を除いた4.8グラム=48,000円。
1.00ctのダイヤモンドの価格が20,000円。
デザインが人気のハートモチーフなので3,000円。
合計価格71,000円。
あくまでも例えですが、以上のような方程式で買取価格を算出いたします。
買取価格の注意点
・地金価格だけで判断するのはやめよう
地金の本日の買取価格は、店のホームページや店頭に表示があるので一般の方にもわかりやすいのですが、そこを逆手に取って宝石の価格を低く見積もることも考えられます。
例)A店の買取価格
地金価格が1グラム10,000円。ダイヤモンドの価格が5,000円。合計15,000円。
例)B店の買取価格
地金価格が1グラム9,000円。ダイヤモンドの価格が10,000円。合計19,000円。
以上の例は極端ですが、B店のほうが合計買取価格が高いです。
お店によって買取価格(計算方法)は違います。
地金が強い店・ダイヤモンドが強い店・カラーストーンが強い店・ブランドが強い店。
地金価格はあくまでも参考に、店の特色を見極めて、合計の買取価格が高い優良店を見つけましょう。
・重量が重い宝石のついている商品は気をつけよう
宝石は1.00ct=0.2グラムです。
0.5ctの場合は0.1グラム。
例)18金のハートモチーフネックレス 5グラム 1.00ctのダイヤモンド付き。
上記の場合は、1.00ct=0.2グラムなので、5グラム-0.2グラムで4.8グラムとなります。
石目(キャラットの数値)が打刻されている品物は計算がしやすいのですが、石目がない品物(半貴石のカラーストーンやサンゴ・ヒスイ等)もよくあります。
・その場合の計算方法
1・実際に宝石を取り外す
2・縦横のサイズからおおよその重量を算出する
1の場合は、宝石自体にほとんど値段がつかない場合は正確な重量が出せるメリットがあるのですが、宝石自体に値段が付く場合は取り外してしまうと再販が難しい(そもそもどの宝石に値段がつくのがわからない)。
また宝石の状態次第では割れてしまう等の欠損リスクがあります。
なので基本的には2の「縦横のサイズからおおよその重量を算出する」方法を取ることが多いです。
2のデメリットをあげると、あくまでも概算になるので正確な重量がわからないこと。
リスクヘッジとして多目に重量を算出する可能性があること。
さらに悪質店だと宝石の重さがわからないことをいいことに、必要以上の重量を算出すること。
優良な買取店の見極め方7選
そんな事言われても優良店はどうやって判断すればいいの?というあなたに優良店の簡単な見極め方をまとめてみました。
1:本日の地金買取価格を公表してるお店に行きましょう
貴金属を買取している店は、本日の地金買取価格を公表しています。
地金は毎日金額が変動するので専門店は必ず公表していると言っても過言ではありません。
・なぜ地金買取価格を公表してるお店が良いのか?
それは計算方法が明瞭だからです。
例)◯月◯日の買取価格
K18:○○○○円
相場を知っているだけでおおよその査定金額がわかります。(実際には宝石の価値や重さで変動はしますが)
・地金買取価格を公表しないお店はどういう意図があるのか?
モノではなくヒトをみて査定額を決めるからです。
悪質店では顧客との会話をもとに査定価格を算出します。
例)査定は初めてですか?
例)他店で見積もりとりましたか?
例)不用品ですぐに手放したい
例)自分では価値がわからない
上記の情報を悪質店のスタッフに共有すると、モノの価値がわからなそうだから安く買い叩こうと悪用されるので気をつけましょう。
基本的には自分の情報を話すメリットはありません。
余計な会話をせずに査定だけをしてもらいましょう。
2:査定を目の前でしてくれるお店に行きましょう
「え?査定って目の前でするのが当たり前じゃないの?」
そう思う方も多いと思いますが、査定品によっては別の査定スタッフに相談すると言って、別の場所に査定品を移動する場合もあります。
そもそもこういうスタッフがいる買取店はモノの価値がわかっていません。
別の場所にはテレビ電話が繋がっていて、そのお店が取引している買取業者に見積もりを取ることがほとんどです。
買取業者側もモノの価値がわかっていないスタッフからの情報をもとに査定金額を算出するので、リスクヘッジのために低い査定額になってしまう可能性が高まります。
大切な商品を目の届かないところに持っていかれるのは不安ですよね?
X線貴金属分析装置等の専門機器を使用する場合は仕方がありませんが、宝石の価格やブランド品の真贋を判定する場合は、査定スタッフを連れてくるお店を選びましょう。
3:手数料の発生しないお店に行きましょう
公表地金価格が高いお店は、手数料が発生しないか確認しましょう。
例)手数料が10%のA店の地金金額
地金価格が1グラム10,000円。18金が50グラムの場合。10,000円 ✕ 50グラム=500,000円。
手数料の10%を差し引いて合計金額が450,000円。
例)手数料のないB店の査定金額
地金価格が1グラム9,500円。18金が50グラムの場合。9,000円 ✕ 50グラム=475,000円。
手数料がないので合計金額は475,000円。
4:キャンペーンが少ないお店に行きましょう
見たことありませんか?
「期間限定で買取価格が〇〇円アップ。」
買取価格がアップするキャンペーンは売る立場としては嬉しいですよね?
でも少し待ってください。あくまでもその店でのキャンペーンなので、通常買取価格が低い可能性も考えられます。
他店と比較して、本当にその店で売るのが良いのかよく考えましょう。
キャンペーンの少ない店は、地金価格以外の別の強みを持っていて、常に買取が強い店という可能性が考えられます。
5:買取金額の内訳がわかりやすい、丁寧に教えてくれるお店に行きましょう
買取価格の算出方法でも説明しましたが、買取価格は主に地金の価格と宝石の価格で決定します。
地金価格は公表している店が多くわかりやすいのですが、宝石の価格は鑑定士によって大きく変動します。
実際計算してみたら地金のグラム価格以下の査定を出す悪質店もあります。
こちらの質問に対して難色を示す店は、あまり信用のできる店ではありません。
6:査定見積表を発行してくれるお店に行きましょう
少しでも高く売りたい、他店との相見積りで判断したい。
買取価格の参考や他店との相見積りをする場合に備えて、買取価格の証拠となる買取価格見積表を発行してもらいましょう。
地金価格は毎日変動するので、別日に買取を依頼する場合は買取価格も変更します。
しかも査定スタッフによっては宝石の価格やブランドの価格も大きく変わる場合があります。
自身で買取額をメモしていたとしても、店の発行する買取価格見積表がないと買取価格の効力が無くなる場合があります。
7:買取を急かさない、考える時間をくれる、余裕のあるお店に行きましょう
店によっては、査定後に商品を持って帰ろうとすると強い引き止めをする場合もあります。
考えられるパターンとしては以下の通り。
・査定数量が多く時間がかかってしまったので無駄にしたくない。
・他店と比べて査定価格が安いので相見積りをさせたくない。
・買取ノルマがある。
いずれのパターンも査定買取する側の都合であり、お客様の都合を完全に無視しています。
納得して手放せない場合は、持ち帰る意思をスタッフに伝えましょう。
それで態度が悪くなるスタッフが居る店はやめましょう。
買取価格のまとめ
・地金価格はあくまでも参考に。大事なのは宝石やブランドバリューを含んだ合計価格。
・色々な店で査定をして、信頼の置ける店や人に依頼しましょう。
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